便秘
【東京雑学研究会編】
【雑学大全】 生活 > 健康
女性は一般に便秘がちだと言われている。中には、三~四日あるいは一週間も音沙汰がない頑固な便秘もあるとか。こうなると、朝のトイレは苦痛以外の何ものでもない。一体どうして便秘に苦しむ人が、女性に多く見られるのだろう。
便秘とは一般に、順調な排便の見られない状態であるが、便秘の定義ははっきりしていない。定説もないそうである。
というのは、人それぞれに排便回数や量の「標準」のようなものがあって、それに照らし合わせて便秘と称しているようだから。つまり、回数が少ない、量が少ない、硬い、排泄しにくい、残便感があるなど、すべて便秘と訴える人がいるからだ。だから、逆に三~四日に一度の排便の人でも、別に苦痛とも思っていなければ、それですむのである。
便秘には二種類ある。一つは「器質的便秘」。腸に異常や病変があり起こるもの。もう一つは「機能的便秘」。それは環境、心因的な要因、生活習慣によって起こる便秘である。女性の便秘は、たいてい機能的便秘の方である。
特に月経をつかさどる黄体ホルモンには、腸の蠕動運動を抑制するはたらきがある。妊婦は、胎児により腸を圧迫されて便秘になりやすい。女性は男性に比べ羞恥心が強く、人前で堂々とトイレに行けない。ダイエットで食事の量が少ない人がいる。このようなことが、女性の便秘の主な原因といえる。
排便のメカニズムを意識した生活習慣をつけよう。毎朝しっかり食事を摂り、トイレに行くこと。こうすると、結腸反射といって、腸のはたらきが活発になる。冷水を飲むのも有効。食物繊維の多い食事や運動も大事である。
安易に下剤に頼ることはよくない。次第に服用量が増えていくことが怖い。
大腸がんなどの病気が潜んでいて、便秘になることもあるので、けっして便秘を侮らないようにしよう。
data-ad-slot値が不明なので広告を表示できません。
【関連コンテンツ】
広告を表示できません。
【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全」東京雑学研究会 |
|
“働きバチは1日6時間しか働かない”,“下手な医者をなぜ「ヤブ」と呼ぶのか?”,“『浦島太郎』のカメはオスかメスか?”……のような知的好奇心そそる雑学の集大成。なんと全1000項目!! |
|
出版社:
雑学大全[link] |