不眠症
【東京雑学研究会編】
【雑学大全】 生活 > 健康
不眠症で困っているなら、寝室に青いものを置くといい。シーツをブルーにするとか、青いカーテンを取り付けるなどして、青が目に入るようにするのである。たったこれだけのことで、多くの人がこれまでの苦労がウソのように楽になり眠りに入れることだろう。
これは青という色に精神安定効果があるからだ。
不眠症に悩む人の多くは、緊張などによってストレスを感じたり、神経が興奮したりした状態から元に戻らないといった場合が多い。人間は緊張が続くと脈拍が速くなり、血圧も高くなって、一種の興奮状態に陥る。内的な緊張が高いと、まばたきをする回数も増える。普通、人間の目は一分間に平均三二回のまばたきをするが、興奮状態に陥ると、一分間に四〇回も四五回もまばたきを繰り返すのだ。
こうした状態では、いくら体が疲れていても、ぐっすり眠ることはできない。ところが、青を見ると、血圧が下がり、脈拍もゆっくりとなり、まばたきの回数も減少して、目の興奮もおさまるのである。結果的にストレスなどでイライラしていた心身は回復し、ヒステリー症状がおさまり、悪夢も軽減するといった効果もある。
青は冷たい色なので、夏はシーツなどに青を使えば、涼しく感じて眠りやすくなる。逆に冬にシーツを青にすると、なかなか体が温まらないので、シーツは温かさを感じる色にし、ほかの部分で青を取り入れるようにすればいいだろう。
青が人間の精神にもたらす効果は、脳波のベータ波を調べればはっきりする。人間がはっきりと目覚めた状態にあるとき、脳波は振幅の小さい速い波が主となる。これがベータ波だ。このベータ波が、青を見たときには少なく、赤を見ると多くなる。つまり、赤は青よりも目覚めの脳波を増加させ、青は目覚めの脳波を減少させてくれるのである。
ピンクのネグリジェはかわいくてロマンチックだけれど、落ち着いて眠るには不向き。年配の人や高血圧の人も、青を寝室に取り入れたり、青いパジャマを着れば、よく眠れる上、血圧の上昇も抑えてくれる。
ちなみに、いくら心が落ち着くからといって、客間や家族が集まるリビングに青を多く使うのはやめた方がいい。確かにイライラはおさまるが、会話がなくなってしまうからだ。
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【この辞典の書籍版説明】
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