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のどちんこ
【東京雑学研究会編】

雑学大全ヒトの不思議 > 人体

口を大きく開けて、のどの奥をのぞいてみると、真ん中に上あご(軟口蓋)から垂れ下がっているやわらかい円錐形の突起が見える。これが俗に「のどちんこ」とか「のどびこ」とか呼ばれているものだ。正式の名前は「口蓋垂」。どんなはたらきをしているのだろう
普段はほとんど忘れられた存在の口蓋垂。風邪を引いて赤くはれたときとか、のどに物がつかえたときに、やっとその存在を思い出すぐらいであるが、実は、大変重要な役割を担っている。
のどの奥には、空気の通る「気管」と食べ物の通る「食道」が開いている。気管は肺に通じ、食道は胃に通じる
そこで、吸った空気が間違いなく気管へ流れ、口に入れた食べ物飲み物間違いなく食道の方へ行くように、交通整理をしているのが、のどちんこなのである
急いでものを食べたり、飲み込んでしまったときも、こののどちんこにつかえて、押し戻されてくる。このとき、咳をともなって、いわゆる「むせる」ことになる。
食べたものが鼻のほうへやってこないのも、のどちんこのおかげ。このように、見えないところで大きなはたらきをしているのである
普段は緊張して縮んでいるのどちんこであるが、睡眠中はたるんで伸びている。呼吸するたびにこれが振動して音を発すると、いびきになる。
ところでのどちんこ成り立ちはこうである。胎児が母親のお腹の中で成長する過程で、口ができ上がっていくとき、左右から口蓋がくっついてでき上がる。このとき、はみ出した部分がのどちんこそうだ
この小さなはみ出し部分のおかげで、空気や食べ物の流通が実にスムーズに行われていることを思うと、人体に見られる造化の妙に、あらためて感謝せねばなるまい。


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487799473