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ヌード
【東京雑学研究会編】

雑学大全趣味 > 芸術

すでに映画やテレビ、雑誌ではごくあたりまえに登場するようになったヌード。では、日本ではじめてヌードモデルになった人は、いったい誰なのだろうか。
日本でヌードモデルを使ってはじめて絵を描いたのは一八七六(明治九)年、工部美術学校の外国人絵画教師であったフォンタネージとその生徒たちだった。つまり、そのときのモデルが日本初のヌードモデルということになる。さぞかし肉感的な美女かと思えば……。
このときのモデルを務めたのは、予想に反して男性であった。フォンタネージは学校に出入りする商人に頼んで従業員や使用人を集めさせ、その中から容姿のよい者を選んでモデルにしたそうだ。仮に女性が選ばれたとしても、さすがに大勢の前で裸になるのを拒んだことだろう
さて、その後のヌードモデルの変遷だが、国粋主義的な風潮が強まるにしたがって洋画そのものが低迷し、モデルを使って絵を描くことが行われなくなった。
裸婦を描いてセンセーションをまきおこした洋画界の先駆者、黒田清輝でさえ一八九六(明治二九)年に裸婦を展覧会に出品した際に「風紀を乱す」と決めつけられたくらいだ。このとき、展覧会の主催者は、世間の非難をおそれて裸婦の一部に布をかぶせ、人目にふれないように工夫したと言われている。現在、当時と同じことを行えば、滑稽であるばかりでなく、ずいぶん失礼な展覧会といえよう。
ところで、一説には洋画のモデルとしてヌードモデルを使う以前から、ヌードモデルを起用した写真撮影が行われていたという記録が残っているという。こちらのモデルは男性でなく、水商売をしていると思われる女性であった。


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487799473