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ナメクジ
【東京雑学研究会編】

雑学大全生物の不思議 > 昆虫

渦巻きの殻を背負ったユーモラスな姿で、「でんでん虫」と子どもにも親しまれているカタツムリところが、殻を背負っていないナメクジは、「ひゃっ、気味悪い」と嫌われて、塩をかけられたりする。
そもそもナメクジは、カタツムリの仲間の陸貝だったのだが、進化の過程で殻を退化させたのである。では、どうして体を保護し、乾燥を防ぐ便利な殻を、わざわざ捨て去ったのだろうか?
それは、殻を作るためには、多量のカルシウム分が必要だからであるカルシウムを得にくい土地では、繁殖しにくいし、絶滅しかねない。そこで、粘膜で体を覆って、殻がなくても生きていけるよう進化したのである。そのため、ナメクジはより広い生息域を得ることができた。
ナメクジの表面を覆っている粘膜は、大変ねばっこいし、殻を捨てたため、カタツムリよりも湿気の多い場所を好む。
また、カタツムリは、丈夫な殻の中に内臓があるが、ナメクジは、軟らかい体の内部に内臓を収めている。そのため、内臓をコンパクトにしなければならず、しかも、移動するための蠕動運動を行うたびに、それらの内臓が圧迫されている。
ナメクジが停止しているとき、体を太く短くしているのは、内臓にかかる圧迫を少しでも軽くするためである
ナメクジは、殻を捨てて身軽になり、新天地に進出して生きていける範囲を広げたものの、その分だけ苦しまなくてはならないという、ジレンマに悩んでいるのである
ナメクジの中でも、コウラナメクジ類などは、殻の痕跡であるカルシウム質の甲羅を持っている。体の中に埋没しているので、外側から見てもわからないが、イカの甲羅のような感じである


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487799473