ナマケモノ②
【東京雑学研究会編】
【雑学大全】 生物の不思議 > 動物
これほど怠惰なナマケモノも、なぜかきれい好きである。
ナマケモノの排泄物はほとんど無臭で、木の上からぶちまけたとしても、さほど目立たない。ジャガーなどの肉食動物にも、勘づかれずにすみそうである。
それなのに、ナマケモノはちゃんと樹から降りて、その場にしっぽで穴を掘り、その中に用を足す。ウンチをしたら、木の葉で隠すという意外な一面も見せる。
もっとも、本音を吐くと、これも面倒なのだろう。樹から降りるといっても、幹につかまったまま地球の引力に身を任せてズルズルすべり落ちるだけだし、排泄もめったにしない。上野動物園の記録では、およそ一〇日に一回だったという。
これほど不精なのに、ナマケモノは地球上におよそ五〇〇〇万年前に現れ、現在まで生き延びてきたしぶとい生物なのである。首尾一貫した省エネルギー計画の成功例というべきだろう。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全」東京雑学研究会 |
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“働きバチは1日6時間しか働かない”,“下手な医者をなぜ「ヤブ」と呼ぶのか?”,“『浦島太郎』のカメはオスかメスか?”……のような知的好奇心そそる雑学の集大成。なんと全1000項目!! |
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