零戦
【東京雑学研究会編】
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零戦は、戦時中の日本の代表的な戦闘機である。軍事マニアやプラモマニアには、現在も人気がある。
その零戦、正式には「零式艦上戦闘機」という。全幅一二メートル、全長九・一メートル、総重量二・四トンの大きさで、軍需産業として栄えた三菱重工業が設計したものだ。
さて、ではなぜこの戦闘機が「零戦」と名付けられたのだろうか。
当時、旧日本海軍は兵器に「○○式」という名前をつけていた。そして、○○には兵器が採用された年号を当てていたのである。例えば、大正一三年であれば「一三式」、昭和三年であれば「三式」というようにである。
「零戦」ができたのは昭和一五年であるから、これでいけば「一五式」となるはずである。しかし、時代は第二次世界大戦に突入し、軍国主義から、神武天皇即位の年を元年とする紀元年(皇紀)の下二桁で呼ばれるようになったのである。例えば、昭和五年ならば皇紀二五九〇年となり「九〇式」という具合である。
昭和一五年は皇紀二六〇〇年にあたり、そこからゼロをとって「零式」と名付けられたのである。
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