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深海魚
【東京雑学研究会編】

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漁業法の進歩から、食卓にも頻繁にのぼるようになった深海魚。お味の方はなかなかであるが、実際、深海魚はなぜ水圧でつぶされずに棲息しているのであろうか。
水中は一〇メートルごとに、一気圧ずつ水圧が高くなる。潜水すると鼓膜が押され、耳が痛くなるなど、生体には変化が起きる。このことから考えれば、水深一〇〇〇メートルなどといえば、魚はつぶれてしまっても不思議はない。
一つの実験の結果をお教えしよう。空き缶に肉の固まりを入れ、水深三〇メートルにつるしてみたとする。すると、このとき、肉には何の変化はないものの、あきかんはつぶれてしまうのだ。肉もその水圧に押されて縮むものの、それは缶ほどの変化ではない。つまり、水圧の影響を大きく受けるのは、空気だということになる。なるほど、潜水して耳がおかしくなるのも、耳の中の空気がおされて、鼓膜を圧迫するからなのである
深海魚が海深くで生きていられるのは、空気調節に謎がありそうだ。水深一〇〇〇メートル以上の深海にいるフクロウナギ、アカクジラウオダマシ、コンニャクイワシなどは浮袋がない。それがあったら、逆にペッタンコになって生きてはいけない。
深海魚の中でも、夜は餌の豊富な一〇〇メートルくらいの浅い層に浮上し、昼は二〇〇メートル以上の深い層に戻るというハダカイワシ類やキンメダイ、ムツなどはどうなっているのだろうか。
餌を求めて移動する行動を「日周鉛直索餌回遊」というが、これを行う魚たちは、また特別な浮袋を持っている。
この浮袋では、血液と浮袋との間で、血液中のガス(二酸化炭素、酸素、窒素など)を吸収したり、放出したりすることによって、その浮力を調節する。これができるからこそ、深さの違うところを自由にいったりきたりすることができるのである
そのほかの深海魚の場合は、浮袋はあるにはあってもとても小さいものだったり、中に脂肪がつまっていたりして、水圧で体がつぶされないようになっているのである


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487799473