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使徒
【東京雑学研究会編】

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新約聖書を読むと「弟子」や「使徒」といった表現をよく目にするが、「弟子」と「使徒」は一体どう違うのだろう
聖書でいう「弟子」は、イエスが神の教えを広げていく旅に同行するように招いた信徒のことだ。しかし、イエスの教えに感銘を受けて、自発的に伝道の旅に同行したとしても「弟子」とは呼んでもらえない。イエスに「自分に従いなさい」と言われて同行した信徒だけが「弟子」だったのだ。
また、弟子の中でも特にイエスの近くにいて教えを受けていた別格の一二人の弟子を「使徒」と呼んでいた。もちろんこの一二使徒もイエスの指名によって選ばれたのはいうまでもない。
また、イエスの死後、やはり、弟子たちの中でリーダー格だった一二人の使徒が中心になって教会組織を作るもととなり、神の教えを布教していった。
ではなぜ使徒が一二人でなければいけなかったのか?
ユダヤ民族にとって一二は聖数だった。バビロニアでは一二進法が使われていたし、占星術も天球を一二に区切ることから始まっている、といった事実もある。
一二という数字は旧約聖書でも頻繁に使われている。ユダヤ民族の始祖アブラハムの子どもの数、モーセが出エジプトの旅の途中で発見する泉の数、偵察隊を出すのは一二部族から一人ずつ……といった具合に、いたるところに一二という数が絡んでくる。
だからイエスが使徒を選ぶときも、あえて一二という数を意識して人選をしたと思われる。
ところが、この一二人のうちイスカリオテのユダがイエスを裏切って、イエスが処刑されてしまう。当然、ユダは使徒としての地位を失ない、一二使徒は一一使徒になってしまったわけだが、なぜかその後も、聖書では「一二人」と書いている。やがて、この「一一使徒」にマティアが加えられて「一二使徒」の体裁は保たれ続けていくのだ。


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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