雷①
【東京雑学研究会編】
【雑学大全】 自然 > 天候
雷というと、ギザギザに表現される。確かに、ピカッときたときの雷の光はギザギザして見える。そして、その後にバリバリバリというお馴染みの怖い音がするのである。
では、なぜ雷は起こるのだろうか。雷は、雲の中に含まれている水や氷のつぶがぶつかりあい、そこに電気が起きてしまって、それが空気中に流出する現象なのだ。
それがギザギザに見えるのは、空気が絶縁体で電気を通さないという性質があることに関係している。電気を通さない空気に放出された雷は、その行き先を探して、より流れやすい道を探して、どんどんどんどん枝分かれしていく。
そして、空気の中をあっちへこっちへとさまよいながら、より通りやすい道を探しているのである。あのギザキザは、雷のすごさを表しているのではなく、行き場のなくなった電気がどんどん枝分かれしていった一部なのだ。
私たちの目には、最初の強い電気が起こり、枝分かれしていく所が見えるため、あのギザギザに見えてしまうのである。
ちなみに、雷の稲妻は雲の下だけではなく、雲の上にまで突出している。雲の上では、ブルージェットやレッドスプライトという現象が起きている。ブルージェットは、高度四〇から五〇キロで銀色に光る現象で、レッドスプライトは、高度八〇から九〇キロで赤く光る現象である。これは、上空の空気分子の活動が引き起こすものだが、雷に比べるとかなり起こりにくい現象だといえよう。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全」東京雑学研究会 |
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