イグアナ
【東京雑学研究会編】
【雑学大全】 生物の不思議 > 動物
たくましい男性が好きなのは、なにも人間世界だけではないようだ。本能のまま、生きている動物界ではよりその傾向が強いのかもしれない。中でも、イグアナは、求愛の仕方でいかにマッチョかを試すらしい。
イグアナは、イグアナ科のトカゲ類の総称で、六五〇種もの種類がいる。頭頂部と背中にたてがみ状の飾りうろこがあって、のどに飾りひだを持つものが多いという。トカゲ類に所属するものの、尾は切断しても再生しない。あんないかつい外見をしていながら、餌は植物の新芽や果実だというから、どこか気がやさしくて力持ちといった風情がある。
そのイグアナの中でも、代表的なものがグリーンイグアナである。これは、イグアナの中でもいちばん大きな種類で、全長一・五メートルから二メートルにも達するという。
このオスは、繁殖期になると、メスはもちろん、ライバルのオスに対しても、飾りひだを精一杯に広げて、自分の強さを誇示する。その姿は、一昔前にCMでも使われたことがあり、ちょっとユーモラスな恰好である。
さらに、頭を上下にふって、腕立て伏せのような恰好もしてみせる。それも、またなかなかユーモラスだ。
でも、当のイグアナはきっと真剣なのだろう。自分のオスらしさを十分に見せつけ、メスの気を引くために、おもいっきり胸を張り、自分の大きさをアピールしたり、腕立て伏せでいかに力があるかをアピールしているのである。
その恰好は、昨今のジムに通う男たちにもダブらなくもない。生き物のオスは大変なのである。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全」東京雑学研究会 |
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“働きバチは1日6時間しか働かない”,“下手な医者をなぜ「ヤブ」と呼ぶのか?”,“『浦島太郎』のカメはオスかメスか?”……のような知的好奇心そそる雑学の集大成。なんと全1000項目!! |
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