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「ストレス力」を上手にバネにして後半に飛躍する
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60歳からの人生を愉しむ心理学第5章 人生の後半戦は5つの「力 >

人生の前半戦で仕事に忙しい人は、後半戦で役立つ「雑談力」をなかなか身につけることができません。
なぜなら、会社での立場が上昇するにしたがって、相手が合わせてくれますから、雑談力を磨く必要がありません。のんびり趣味に打ち込むヒマもないくらいに忙しい場合も多い。「定年の一〇年くらい前から、老後の準備をしたほうがいいですよ」と聞いても、あまりピンとこないでしょう。
今が充実している人は、あまり将来の心配はしないものです。現在、うまくいっていない人は、「これから一〇年後はどうしよう?」と考える。ストレスや劣等感というものは、強力な原動力になるのです。妻とうまくいかないというストレスも、絶好のチャンス。そのストレスを解消する過程で、夫婦関係がいい方向に変わる可能性があります。
ストレスというのは簡単に言うと「ゆがむ」こと。たとえばゴムボールを押すとゆがみます。手を離すと元に戻ります。何もしなければ、ただボーッとしているだけのボールに、ストレスを加えることで変化が生まれるのです。
人間も同じで、ストレスがかかるとゆがむけれど、元に戻ろうとする力がある。「戻る力」こそ「やる気」です。極端に言えば、ストレスがない人は、変化しようという気持ちが生まれず、ずっとそのままです。ストレスの多い人ほど、そのゆがみ状態を何とかしようと自分を磨いていくと言えるでしょう。
ですからストレスはとても大事で、ストレスがなければ何も動きません。一番単純なストレスは「寒い」「暑い」「お腹がすいた」という生理的ストレスですが、それを解消しようと人間は着るもの、住むところ、食べるものを工夫してきたのです。
収入が低いという経済的なストレスがあれば、何とか収入を増やそうと頭と体を使って努力します。人間関係がうまくいかないという心理的なストレスがあれば、人間関係のスキルを身につける。
つまり自分を育てる源こそ「ストレス力」です。人生前半のストレスが、後半に飛躍するための大きなバネになるのです。


日本実業出版社
「60歳からの人生を愉しむ心理学」
JLogosID : 14820744


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【辞典内Top3】

人生の前半戦に強い人、後半戦に強い人  「新奇性」があると、年をとっても軽やかな人になる  フラストレーション耐性の高い人ほど老後を愉しめる  

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【この辞典の書籍版説明】

「60歳からの人生を愉しむ心理学」渋谷昌三(目白大学教授)

多くの人が60歳からの「人生の後半戦」「定年後」に対して、ネガティブなイメージを抱きがちです。本書では「老い」に無理に抵抗することなく、「豊かに」「軽やかに」「上手に」愉しみながら年を重ねていくコツを心理学的なアプローチを中心に紹介します。

出版社: 60歳からの人生を愉しむ心理学[link]
編集: 渋谷昌三(目白大学教授)
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