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会話がどんどんはずむ「質問力」
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60歳からの人生を愉しむ心理学第5章 人生の後半戦は5つの「力 >

「最近、塩麹がブームですね」
「何だかブームのようですねえ」
「あれ、けっこうおいしいんですよ」
「いや本当においしい」
「しかし私は高血圧なんで、やや塩分が気になります」
「なりますなあ」
と、こんな感じで繰り返しているだけで、もう雑談は半分成功したようなものです。しかし、これだけだと話題が発展していきません。もう一歩進んで、さらに「話をはずませる」のに必要なのが「質問力」です。たとえば、「ところで塩麹というのは、どうやって作るんですか?」と聞いてみる。ただ同調してもらうだけでも相手は気分がいいのですが、積極的に質問されると「興味を持ってくれた」と感じて、さらに気分よく話せます。
気分がよくなると、つい自分ばかりしゃべってしまう人がいますが、これは危険です。ひとりだけペラペラとしゃべっているのは「雑談」とは言えません。独壇場です。独壇場にならない(させない)ためにも「質問力」を高めるとよいでしょう。お互いに質問したり、同調したりできるのが大人の雑談力なのです。
雑談の達人は話題が幅広い。どんな球がきても何かしらつなげます。塩麹の話がひと段落した頃合いを見計らって、「塩麹で思い出しましたが、そういえば以前、こんな珍しい料理がありましてね」とみんなが興味の持てそうなネタを提供する。そこからまた新たな雑談が広がっていきます。幅広い好奇心を持っていること、そして常に話題の幅を広げていく「質問力」によるものでしょう。
雑談にも、さまざまな能力が必要なことが理解いただけたでしょうか。決して無駄な話ではありません。雑談力も、じょじょにブラッシュアップして、磨きがかかってくるものです。しかし磨きをかけたからと言って、くれぐれも、「あなたの雑談力はまだまだ」と周囲の雑談力を批判したり、自分の雑談の腕を自慢したりしないように。


日本実業出版社
「60歳からの人生を愉しむ心理学」
JLogosID : 14820744


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【辞典内Top3】

「知識」と「話題の広さ」と「人間の幅」が勝負  会話がどんどんはずむ「質問力」  人生の前半戦に強い人、後半戦に強い人  

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【この辞典の書籍版説明】

「60歳からの人生を愉しむ心理学」渋谷昌三(目白大学教授)

多くの人が60歳からの「人生の後半戦」「定年後」に対して、ネガティブなイメージを抱きがちです。本書では「老い」に無理に抵抗することなく、「豊かに」「軽やかに」「上手に」愉しみながら年を重ねていくコツを心理学的なアプローチを中心に紹介します。

出版社: 60歳からの人生を愉しむ心理学[link]
編集: 渋谷昌三(目白大学教授)
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