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「健やかな家族」に見られる二つの条件
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60歳からの人生を愉しむ心理学第4章 一生を共にする「周り」を >

家族心理学の研究者M・ルイスは、「健康家族の条件」を分析しています。その代表的な条件は次のようなものです。
まず「夫婦連合」が確立していること。夫婦連合とは、夫婦が対等で、お互いの要求を満たし合い、感情的な絆がある状態です。夫婦間にこのようにしっかりした関係が築かれていると、妻と息子、夫とその母親などの間に偏った結びつきができにくく、家族関係が円滑になります。
第二に、家族内に質のよいコミュニケーションが見られること。質のよいコミュニケーションとは、家族が開放的な雰囲気の中で、自分の気持ちや考えを自由に表現することができる状態です。
その結果、喜怒哀楽の感情を気兼ねなく表現でき、不快な感情を抑圧せずにすみます。家族はお互いに何を考えているのか理解しやすく、コミュニケーションが豊かになります。相手の気持ちを勘ぐったり、勝手に先取りしたりしなくなり、トラブルが少なくなります。
これはまさに理想の状態でしょう。家庭に限らず、職場でもこのようなコミュニケーションがとれればストレスフリーで、仕事の効率もアップするはずです。
コミュニケーションがいかに大切かということです。
テレビドラマや映画を観ていても、たいていすれ違い、勘違いからトラブルが生まれます。そしてドラマチックに行き詰まった結果、何かのきっかけで大どんでん返し。お互いに誤解を解いて大団円というクライマックスを迎え、観ている人はカタルシス(精神の浄化作用)を感じます。
ドラマほどドラマチックではなくても、我々の日常はこの繰り返しなのでしょう。人生とは人と理解し合うこと、じょじょに他人への理解を深めていくことに尽きるのかもしれません。
いつまでも他人を理解できない人、理解しようとしない人は愚痴を繰り返すしかありません。相手を理解し、自分への理解を深められるかどうかで、人生は大きく変わっていくでしょう。


日本実業出版社
「60歳からの人生を愉しむ心理学」
JLogosID : 14820744


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【辞典内Top3】

人生の前半戦に強い人、後半戦に強い人  「新奇性」があると、年をとっても軽やかな人になる  フラストレーション耐性の高い人ほど老後を愉しめる  

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【この辞典の書籍版説明】

「60歳からの人生を愉しむ心理学」渋谷昌三(目白大学教授)

多くの人が60歳からの「人生の後半戦」「定年後」に対して、ネガティブなイメージを抱きがちです。本書では「老い」に無理に抵抗することなく、「豊かに」「軽やかに」「上手に」愉しみながら年を重ねていくコツを心理学的なアプローチを中心に紹介します。

出版社: 60歳からの人生を愉しむ心理学[link]
編集: 渋谷昌三(目白大学教授)
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