アルゼンチン
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【ワイン手帳】 チリ・アルゼンチン・アフリカ > アルゼンチン
アンデス山脈をはさんでチリと隣接するアルゼンチンは、ワインの生産量において世界第5位の地位を占める。品質の面でも年々向上がみられ、国際的な評価も高まり、世界レベルのワインが登場している。
アンデス山脈によって太平洋からの雨雲が遮断されるため年間降水量が少なく、ぶどう畑は標高の高い場所にあって乾燥していることから病害虫の被害も少なく、減農薬栽培が可能であるというメリットも備えている。
主要品種はマルベック。フランス南西部などでも栽培されている赤ワイン用のぶどうで、フランスでは高級ワインに使われる機会は少ないが、アルゼンチンにおいては輸出向けの優良ワイン用の重要な原料として積極的に栽培されている。地域性や生産者によっても違いはあるが、味は総じてヨーロッパのワインに近い複雑味のある重厚な印象が強く、力強いタンニンを備えた、色の濃い、骨格のしっかりとした個性を持つ。高級クラスまで価格帯は幅広いが、1000円台でも優れた生産者のものであれば、十分に個性豊かな味わいが堪能できる。白品種では華やかでエレガントな花の香りを思わせるトロンテスが知られている。
アルゼンチンワインは、お隣のチリに比べると日本で入手できるチャンスが少なかったが、近ごろは種類や価格の幅も広がって注目度は高まっている。おもな産地は中央西部に位置するメンドーサで、国内生産量の7~8割を占める。
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【この辞典の書籍版説明】
「ワイン手帳」熊野 裕子 |
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産地別の構成で、各産地の基礎知識をはじめ、スタンダードな銘柄の品種、ボリューム感、甘辛度、価格の目安がひと目でわかるほか、それぞれの銘柄の特長を解説します。 |
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