アメリカ(カリフォルニア)ワインの基礎知識
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【ワイン手帳】 アメリカ > カリフォルニア
アメリカ合衆国のワインは栽培面積・生産量ともにフランスの半分程度で、その9割をカリフォルニアが占める。カリフォルニアワインの歴史は18世紀にスペインの宣教師たちが聖餐に必要なワインをつくるためぶどうの木を植えたのが始まりといわれ、19世紀にはゴールドラッシュの影響も受けてワイン産業が発達した。19世紀後半から20世紀にかけては、フィロキセラの発生と禁酒法という2つの災難に襲われワイン産業は衰退する。しかし1960年代からルネッサンスが始まり、1976年にはフランスとのブラインド対決でナパのワインがみごと勝利を得る。以来、カリフォルニアワインに対する世界的な評価が高まっていった。
温暖な地中海性気候に恵まれたカリフォルニアは、寒流の影響も受けて快適な環境に保たれ、海に近い冷涼な西側エリアに高級ワイン産地が集中する傾向がみられる。とりわけ海岸に沿った最北部のノースコースト地方のソノマ地区とナパ地区は知名度も高い。
品種別では栽培面積でみると白はシャルドネ、赤はカベルネ・ソーヴィニヨンが最も多く、ついでメルロー、カリフォルニア独自の品種ジンファンデル、ピノ・ノワールなどが追い上げている。地中海と類似した気候パターンもあって、シラーやグルナッシュなど南フランス系品種もよく育つ。全体にアルコール度数が高めのワインが多い傾向がみられるが、豊かな果実味もともなう凝縮感のある味わいは、強烈でパワフルという印象よりは、むしろ穏やかに感じられるものも少なくはなく、酸味とのバランスもとれたカリフォルニアならではのリッチな魅力を感じさせてくれる。
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【この辞典の書籍版説明】
「ワイン手帳」熊野 裕子 |
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産地別の構成で、各産地の基礎知識をはじめ、スタンダードな銘柄の品種、ボリューム感、甘辛度、価格の目安がひと目でわかるほか、それぞれの銘柄の特長を解説します。 |
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