米焼酎の基礎知識
【こめしょうちゅう】
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文字で残る日本最古の記録は米焼酎
焼酎伝来のルートは大別して、インドシナ半島から琉球を経たもの、中国から来たもの、朝鮮半島経由のものの3つの説があるが、インドシナ半島から琉球、そして薩摩(現在の鹿児島県)経由で九州一円に広まったという説が有力で、当初は米をはじめとする穀物を原料にしていたといわれている。
鹿児島県北部に位置する伊佐市(現在も著名な蔵元が多い)の郡山八幡神社にある、永禄2年(1559)の年号を記した棟札に、“焼酎”の二文字が入った大工の落書きが残っている。これが日本における、焼酎の文字が記された最古の記録であり、その焼酎は米だったといわれる。今では芋焼酎で名をなす鹿児島も、かつては米や穀物の焼酎が主流だったのだ。
その後、同じ南九州とはいえ格段に米の収穫がよかった熊本県球磨地方に米焼酎が根付く。今では「壱岐焼酎」と同じく、世界貿易機関が保護する産地ブランド「球磨焼酎」として有名だ。熊本県以外でも、米どころでは清酒と並行して米焼酎を醸す蔵元も少なくない。清酒の吟醸香に近いフルーティーな味わいの銘柄もあり、焼酎ファンの裾野を広げる酒ともなっている。
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「焼酎手帳」監修:SSI(日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会) |
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