擬人法
【ぎじんほう】
【福武国語辞典】 か行 > ぎじ
動物・植物その他人間でないものを、人間であるかのように描く技法。{参考}「花が笑う」は花を人間に見立てて叙述する単純な擬人法であるが「ごんぎつね」(新美南吉(にいみなんきち))のごんは狐(きつね)を人間に見立てていて、話全体が擬人法と見られる。つまり、叙述の擬人法と構成の擬人法とがあるのであり、狭義では前者だけをさし、広義では後者も含める。ところで、「夕鶴(ゆうづる)」(木下順二(きのしたじゆんじ))のつうは人間であって同時に鶴であるから、擬人法とはいえない。すべての神話は神を人間に見立てているように見えるが、古代人にとっては神は神であって、人間的に描こうとしたわけではないから、これも擬人法ではない。
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【この辞典の書籍版説明】
「ベネッセ国語辞典 電子特別編集版」樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄 |
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『福武国語辞典』を元に編集した電子特別編集版。日々の仕事・生活の中で使われる言葉や意味、用法が重要な現代語を中心に約6万語を収録。文章を書く際に役立つよう用例を多く掲載するなど使いやすさを追求した国語辞典。 |
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