読み書きの術はどの程度まで省察の能力をもっているか文字を識別するところまでである音楽の技能はどう
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【名言名句の辞典】 6叡智とわざ > 才能と人間力を高める
【名言名句】
読み書きの術は
どの程度まで省察の能力をもっているか文字を識別するところまでである音楽の技能はどうか旋律を識別するところまでである
【解説】
いくら読み書きの術にたけていても、自分の思想は語れない。いくら楽器をあやつることができ、楽理に通じていても不朽の名曲はつくれない。それが「術」であり「技能」であるかぎりは、文字の識別、旋律の識別以上のことは可能性がない、という。自分の思いや感動を表現し伝える文章が書けることや悲しみや喜びを表現し人々の心に染みる音楽を作り出せることと、「術」や「技能」とは別なのだ。
技能は手段にすぎない。その手段が最終目的になっている事例が、世の中にいかに多いことか。
【作者】エピクテトス
【生没年】55頃~135頃
【職業】古代ローマの哲学者
【出典】『人生談議』
【参考】エピクテトスはローマのストア派の哲人で、内的自由人の典型ともいうべき賢人であった。
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【この辞典の書籍版説明】
「名言名句の辞典」現代言語研究会 |
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