悲しめるもののためにみどりかがやくくるしみ生きむとするもののためにああ みどりは輝く
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【名言名句の辞典】 3人間 > 自然と人間
【名言名句】
悲しめるもののた
めにみどりかがやくくるしみ生きむとするもののためにああ みどりは輝く
【解説】
生きとし生けるものが、再び活動を開始する春。樹木、草木は葉を茂らせ、みずみずしく輝く新緑の季節を迎えた。
人の心の憂い、悲しみ、そして人生の重荷を負ってまじめに生きていこうとする者を応援するかのように、緑は萌える。
春は再生の季節なのだ。春の賛歌、それは生の賛歌でもある。
【作者】室生犀星
【生没年】1889~1962
【職業】詩人
【出典】『五月』
【参考】室生犀星は石川県の金沢で生まれ育った。決して恵まれた生い立ちではなかった。五月の生き生きとした美しい緑は、つらい毎日を送る少年の心に希望の光をもたらしてくれただろう。「ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの」とうたった犀星はいま故郷金沢で永い眠りを眠っている。
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「名言名句の辞典」現代言語研究会 |
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