人間、死ぬ時は死ぬがよい
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【名言名句の辞典】 1人生 > 老いとともに生きる
【名言名句】
人間、死ぬ時は死
ぬがよい
【解説】
あたりまえの言葉だが、禅僧の口から出ると、いさぎよい覚悟をともなった、壮絶ともいえる境地がうかがえる。常日ごろから生を充実させ、仏道をきわめ、いつ死んでも悔いはない覚悟ができてこその言葉である。だれにもやがては訪れる必滅のときの、よすがとしたい。
浄土真宗の開祖・親鸞は、臨終の際に「我は程なく浄土に帰るなり。この世に言いおくこと一言もなし」といっている。現世を思い残すことなく仏道に精進した満足感と、極楽浄土の仏のもとに帰るという安心感に満ちている。
【作者】白隠
【生没年】1685~1768
【職業】禅僧
【出典】『語録』
【参考】白隠は江戸中期の禅僧。修行後地元駿河で布教し、臨済宗中興の祖といわれて、「駿河には過ぎたるものが二つあり。富士のお山に原の白隠」とうたわれた。「達磨図」などの禅画でも有名。
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