夕映えが美しいように老人の場所から見た世界は美しいのです
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【名言名句の辞典】 1人生 > 老いとともに生きる
【名言名句】
夕映えが美しいよ
うに老人の場所から見た世界は美しいのです
【解説】
まばゆい光が充満している朝もすばらしいが、夕映えは静かでしみじみとした趣がある。朝は若者のもの。老人の心象には夕映えの光景こそふさわしい。落陽のわずかな時間に風景を赤く染めあげる夕映えは老人の人生最後の彩りと同じである。
「老齢の好色といわれているものこそ、残った命への抑圧の排除の願いであり、また命への賛歌である。無関係な人には醜悪に見えるはずの、その老齢の好色が、神聖な生命の輝きをもって私の前方にまたたき、私を呼んだのだ」と、主人公に語らせている。
【作者】伊藤 整
【生没年】1905~69
【職業】作家
【出典】『変容』
【参考】伊藤整は最後の長編『変容』で老年の性と死の問題を描いた。新潮芸術大賞を受賞した作品。
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「名言名句の辞典」現代言語研究会 |
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