若き時は血気内に余り、心物に動きて、情欲多し身を危めて、砕け易き事珠を走らしむるに似たり
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【名言名句の辞典】 1人生 > 人生を切りひらく
【名言名句】
若き時は血気内
に余り、心物に動きて、情欲多し身を危めて、砕け易き事珠を走らしむるに似たり
【解説】
青年に対する戒めの言葉である。
若いときは激しやすい気持ちが体に満ちて、心が動揺しやすいし、色情が盛んである。情熱に身をまかせて危険を冒すと、珠が転がるように一気に破滅におちいることがある。
このあと、派手好きのあまり財産を使い果たしたあげく出家して僧衣に身をやつしたり、人と競争しては恥じたりうらやんだり、気が変わりやすく、好色でほれっぽく、思いきりのよいことをやっては将来を誤ったりと、詳細に「若気の至り」を述べている。自分自身の青春時代の過ちを思い返していたのだろうか。
【作者】吉田兼好
【生没年】1283頃~1353頃
【職業】随筆家
【出典】『徒然草』
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【この辞典の書籍版説明】
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