人の一生は重き荷を負うて遠き路を行くが如し急ぐべからず
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【名言名句の辞典】 1人生 > 人生を切りひらく
【名言名句】
人の一生は重き荷
を負うて遠き路を行くが如し急ぐべからず
【解説】
戦乱の世を平定し、江戸幕府を開いた徳川家康の遺訓の一節。忍耐を重ねて天下をとった徳川家康の生き方がにじみ出ている人生訓である。
この言葉のあとには「不自由を常と思えば不足なし」「おのれを責めて人を責むるな」などの言葉が続いている。
【作者】徳川家康
【生没年】1542~1616
【職業】江戸幕府初代将軍
【出典】『東照公遺訓』
【参考】家康は三河岡崎城主の嫡男として生まれるが、六歳で今川義元の人質となり、以後十二年間も虜囚として過ごさなければならなかった。この間の忍従が彼の人生観をつくったといえよう。家康が城主として独立できたのは桶狭間の合戦で義元が敗死してのちのことだったが、その後も織田信長、豊臣秀吉が天下とりに奔走する間、機をみてじっと待ちつづけたのだった。しかし、そんな家康も、大坂冬の陣から夏の陣にかけては寿命との競走で、急がざるを得なかったようだ。
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