火祭
【ひまつり】
【暦の雑学事典】 5章 季語と年中行事の雑学 > 神無月
俳句で秋の季語となっている「火祭」は、一〇月二二日、京都・鞍馬山の由岐神社で行なわれる「鞍馬の火祭・鞍馬祭」を指す。この夜、たいまつをかざした若者たちが、「サイレイ、サイリョウ(祭礼祭礼)」と叫びながら町中を練り歩く。なかには重さ一〇〇キロを超えるような巨大なたいまつも現われ、参道は興奮と火の海に包まれる。火渡り神事などを行なう山岳信仰の修験道と、護摩を焚く真言密教が習合したものといわれ、京都三奇祭の一つとなっている。
和歌山県那智勝浦町の「那智の火祭」は、那智大社の扇祭の別名で、毎年、七月一四日に行なわれる。
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【この辞典の書籍版説明】
「暦の雑学事典」吉岡 安之 |
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