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寒露
【かんろ】

暦の雑学事典5章 季語と年中行事の雑学 > 神無月

 二十四節気の一つ。一〇月九日頃。よく晴れた夜は、放射冷却によって大地が冷え込み、とりわけ風のない日は地表付近の水蒸気が凝結して、草木の葉などに露を結ぶ。白露(九月八日頃)の候よりも、明け方の気温が下がり、露も冷たさを増すので寒露という。霜となる寸前の露である
 「露も」「露ほども」という古語は、「少しも……ない」という否定の意味をもっている。また、はかない人生や生命を、日が昇るにつれ消え去る露にたとえて、「露の身」「露の命」などという。早朝の野を歩くと、ツユクサ(露草)の鮮やかな藍色がまぶしいぐらいに目を射る。ツユクサの花汁は衣服の染料としても用いられたが、退色しやすいことが名の由来ともいわれる。


日本実業出版社
「暦の雑学事典」
JLogosID : 14820744


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【この辞典の書籍版説明】

「暦の雑学事典」吉岡 安之

-知っているとちょっと楽しい知識を満載!ミレニアムの意外な秘密がわかる。暦の歴史をたどり、ルーツを探る。いまに生きる旧暦の数々がわかる。さまざまな時計の歴史と科学を紹介。身近な暦の話題から歳時記まで暦の蘊蓄が盛りだくさん。

出版社: 暦の雑学事典[link]
編集: 吉岡 安之
価格:1404
収録数: 198221
サイズ: 18x13x1.8cm
発売日: 1999年12月
ISBN: 978-4534030214