八朔
【はっさく】
【暦の雑学事典】 5章 季語と年中行事の雑学 > 葉月
旧暦八月一日(朔)を八朔という。ナツミカンに似た果物のハッサク(八朔柑)は、この頃から熟しはじめることによる命名だという。
古くから旧暦八月一日には、豊作を祈願して田の実(稲の実)を祝う民間行事があり、「たのみの祝」「たのむの節句」と呼ばれた。互助的に金銭を融通する頼母子講の名も、田の実に由来するといわれる。
武士の世の中になると、「たのむ」は「君臣相たのむ」に通じるとされ、君臣間で物を贈答する風習が生まれ、室町時代には儀式化した。徳川幕府においては、家康の江戸入城が八朔の日であったため、元日にも匹敵する重要な節日となった。
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【この辞典の書籍版説明】
「暦の雑学事典」吉岡 安之 |
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