卯月
【うづき】
【暦の雑学事典】 5章 季語と年中行事の雑学 > 卯月
旧暦四月の異称。『万葉集』に、大伴家持が天平二〇年四月一日に詠んだ「卯の花の咲く月立ちぬほととぎす 来鳴き響めよ含みたりとも」という歌が載る。そこで、卯の花(ウツギの花)が咲く頃なので卯月という説がある。ただ、卯の花は旧暦五月頃の花である。含みとはツボミのことだが、それにしても四月の花とするには無理がある。卯の花が語源ではなく、逆に卯月に咲くから卯の花と名づけられたとも考えられるのである。
十二支の四番目は卯にあたるので卯月という説もある。しかし、中国では卯月は二月のことである。これは冬至月に十二支の第一の子をあてるからだ。
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【この辞典の書籍版説明】
「暦の雑学事典」吉岡 安之 |
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