桃の節句・上巳
【もものせっく・じょうし】
【暦の雑学事典】 5章 季語と年中行事の雑学 > 弥生
三月三日の桃の節句は、三が重なる日なので重三ともいう。古く中国では旧暦三月の初めの巳の日を節日とした。これを上巳といい、のちに三日に固定された。中国ではこの日は、曲水の宴を張り桃の酒を飲んだ。この風習が日本固有の「祓・みそぎ」の思想と結びつき、身体のけがれを移した人形を、舟に乗せて流すようになった。これが雛流しの始まりである。雛壇に豪華な雛人形を飾るようになったのは、江戸時代以降のことである。
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【この辞典の書籍版説明】
「暦の雑学事典」吉岡 安之 |
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