弥生
【やよい】
【暦の雑学事典】 5章 季語と年中行事の雑学 > 弥生
旧暦三月の異称。語源としては、「やや(漸)おひ」説、「やまいろえひ(山色酔)」が転じたなどという説もあるが、草木がいよいよ生い茂るという意味の「いやおひ」説が主流である。『日本書紀』では三月をヤヨヒと読ませているが、『古事記』や『万葉集』に用例はなく、平安時代以降になって多く登場するようになる。『枕草子』には、「やよひ三日は、うらうらとのどかに照りたる。桃の花のいまさきはじむる。柳などをかしきこそさらなれ……」とある。ヤヨヒに弥生の漢字があてられたのはいつのことかはわからない。なお旧暦三月は晩春・季春とも呼ばれる。末子のことを季子というように、季には末という意味がある。
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【この辞典の書籍版説明】
「暦の雑学事典」吉岡 安之 |
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