雨水・上元
【うすい・じょうげん】
【暦の雑学事典】 5章 季語と年中行事の雑学 > 如月
雨水は二十四節気の一つ。新暦では二月一九日頃、旧暦では正月中にあたる。中国では正月一五日を上元といい、飾り灯籠を灯したり、花火をあげたり、団子を食べる習慣がある。また、古くから朝鮮では上元の日は、予祝行事である満月祭が行なわれた。日本の新年の祝いも本来は満月祭であったと推定される。しかし、中国から暦法が渡来して、宮廷で元旦(一月一日)や立春(二十四節気の正月節)が祝われるようになると、日本古来の正月は小正月と呼ばれるようになり、新暦施行後は小正月の行事も急速にすたれるようになった。中国ではグレゴリオ暦とともに陰暦(太陰太陽暦)が農暦として併用されているので、春節に続く上元も盛大に祝われるのである。
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【この辞典の書籍版説明】
「暦の雑学事典」吉岡 安之 |
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