初午
【はつうま】
【暦の雑学事典】 5章 季語と年中行事の雑学 > 如月
旧暦二月初めの午の日のこと。各地の稲荷神社では、「正一位稲荷大明神」という幟を立て、キツネの好物である油揚げや赤飯などを供えて盛大な初午祭が行なわれる。
この日はキツネに人気が集まり、タヌキは蚊帳の外である。そこで他人ばかりもてはやされ、自分が相手にされないことを、ことわざで「初午の狸」という。
稲荷信仰がキツネと結びついたのは江戸時代からで、稲荷の語源は「稲生り」といわれるように、もともとの祭神(ウカノミタマノカミ)は五穀豊饒をもたらす農耕の神だった。
ウマにちなんで農耕馬の祭日としたり、養蚕信仰と結びついて繭形の初午団子をつくる地方もある。
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【この辞典の書籍版説明】
「暦の雑学事典」吉岡 安之 |
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