如月
【きさらぎ】
【暦の雑学事典】 5章 季語と年中行事の雑学 > 如月
旧暦二月の異称。新暦ではほぼ三月にあたる。もともと如月というのは中国における二月の異称で、日本でこれにキサラギの読みをあてたとみられる。キサラギの語源についてははっきりしない。一般に流布しているのは、寒さがぶり返すと、いったん脱いだ衣服をさらに重ね着することに由来するという説である。このため「衣更着」とも表わされる。しかし、古くから異説も多く、陽気が発達する時節だから「気更来」、新春(正月)後さらに春めくことから「来更来」などとも説明される。江戸中期の国学者・賀茂真淵は、クサキハリ(草木張り)月が転じたと主張し、『広辞苑』では草木が更生することから「生更ぎ」の意味としている。
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【この辞典の書籍版説明】
「暦の雑学事典」吉岡 安之 |
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