代謝障害体質のタイプ①
【たいしゃしょうがいたいしつのたいぷ】
【東洋医学のしくみ】 3章 「証」による診断と治療 >
◆症状
□イライラして怒りっぽいか、精神的に抑鬱傾向がある
□緊張したり怒ったりすると具合が悪くなる
□口が苦い
□ため息をよくつく
□ゲップが出やすい
□のどの下に梅の実大程度の異物感がある
□わき腹が張る
□女性の場合は月経前に乳房が張って痛んだり、具合が悪くなる
□舌苔はあまり厚くないが白い
□脈は張って強い
このタイプが熱化した場合や「陽盛体質」(中年で血圧の高い人に多い)の人の場合は、さらに以下の症状も出る
□目が充血して赤くなりやすく、顔面が紅潮しやすい
□春先に具合が悪い
□のどが乾きやすく、冷たいものを好む
□めまい、音の大きな耳鳴り、偏頭痛、便秘を起こしやすい
□不眠である
□小便の色が濃い
□舌の色は赤く、舌苔は黄色い
□脈は張って速い
◆漢方薬(中薬・方剤)
理気剤、理気薬。陽盛体質には平熄内風剤、平肝熄風薬
◆飲食物(性味)
オオバやシソの葉など「辛」味のものをうまく使って気分の発散をはかる
◆ツボ
・太衝(足の親指と人差し指の骨の股)
・期門(乳首の縦の線上で、乳首より肋骨2本分下の肋骨の間=第6肋間)
・間使(手のひら側の腕の中央ライン上、手首の内側のしわより指4本分上)
◆その他の養生法
緊張時以外でも、平素からこまめに気分転換やリラックスをはかるようにする
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【この辞典の書籍版説明】
「東洋医学のしくみ事典」関口善太 |
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ともすれば怪しげなイメージがあり、本来の療法とは根拠の薄い健康本が多い中、東洋医学の病理観から気血津液、証などを正しく教える入門書。漢方薬・経絡マッサージなどの実用面もやさしく解説。医療関係者ほか、健康を本気で考える人にぜひ読んで欲しい一冊。 |
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