マリンスノー
【まりんすのー】
【雑学大全2】 自然 > 自然
肉眼で観察できる大きさの海中懸濁物を「マリンスノー」という。一九五〇年代、北海道大学の研究者たちは潜水球「くろしお号」に乗り込んで海中の調査をおこなっていたが、そのときに海中の懸濁物がライトに照らされて白っぽく雪のように見えた。彼らはこれを「マリンスノー(海雪)」と名づけたのである。「マリンスノー」と聞けば、美しく、ロマンチックな感じを受けるが、実態はというと、名前から受けるイメージとは雲泥の差がある。その多くが、プランクトンの死骸なのである。海には無数の植物性あるいは動物性プランクトンが存在するが、それらの死骸はバクテリアに分解されながら海底に沈降していく。また、河川から海に搬入された泥なども沈降していく。これを潜って見ると、地上に降る雪と非常に似ているのだ。ちなみに「マリンスター」という言葉もある。これは海中の発光物体のことで、海洋研究開発機構のしんかい2000の運航チームのメンバーが命名した。その正体は、発光生物や懸濁物に付着した発光バクテリアであると考えられている。
data-ad-slot値が不明なので広告を表示できません。
【関連コンテンツ】
広告を表示できません。
【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全2」東京雑学研究会 |
|
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。 |
|
出版社:
雑学大全2[link] |