ふじりんご
【ふじりんご】
【雑学大全2】 生活 > 野菜・フルーツ
紅玉、国光、旭、祝、つがる、ふじ、スターキング、ジョナゴールド……、りんごにもいろいろな種類がある。日本のりんご産業は意外に歴史は浅く、明治の初期にアメリカから品種を輸入してはじまった。一八七一(明治四)年には七五品種、一八七五(明治八)年には一〇八品種を輸入して政府が苗木を配布した。そのとき、名前のつけ方は自由だったため、同じ品種でも産地ごとに違う名前が乱立し、収拾がつかなかったという。現在、日本で生産量第一位を誇るりんごは「ふじ」である。青森県藤崎町の当時の農林水産省の試験場が開発した品種である。名前の由来は、一九六二(昭和三七)年、その育成地である藤崎の「藤」をとって命名したのが、名目上の理由になっている。なるほどこれは最も落ち着く理由なのだが、なんと発案者は、違う意味もこめて付けておいたのだという。実は発案者は、当時ミス日本から女優の道へ進んだ山本富士子さんの大ファンだったそうだ。そのためその富士子さんの「ふじ」もかけているのだそうだ。海外でも人気の品種で、「FUJI」の名前で広がって、近年ではアメリカやニュージーランドでも好んで食されている。生産量も日本一であることから、富士山の「ふじ」なのかと思われていることも多いが、実は、美しい女優さんの名前でもあったのである。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全2」東京雑学研究会 |
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浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。 |
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