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政府首脳
【せいふしゅのう】

雑学大全2社会 > 社会

よくニュースなどで「政府首脳によれば……」とか「政府筋の情報では……」という言葉が使われているが、一般の視聴者からすれば、いったい誰からの情報なのかと疑問に思ってしまうところだ。実はこの「政府首脳」と「政府筋」は、漠然とした匿名ではないらしい。陰の黒幕みたいな人物がいてテレビ局にニュースソースを与えているわけではなく、マスコミ各社で暗黙のルールがあり、発言した人物を公表しないだけであるという。その理由はというと、これは匿名性を高めることによって、本音をしゃべりやすくしようという苦肉の策なのだ。慣例的に政府首脳といえば官房長官のことで、政府筋というと官房副長官のことであるといえる。官房副長官は内閣法で定員三人と決められていて、政務担当の政治家二名、事務担当の国家公務員一名が該当する。たとえば小泉政権のときでいうと、田中真紀子外相と首相が参拝問題でもめたとき、「政府首脳は同日『外相のことは相手にしていない』と突き放した言い方で不快感を表明。(中略)また、外相の靖国参拝批判に対し、『首相の個人的な心情を外部の人間がこそくというのはおかしい』と逆批判した」(時事通信社)というような記事があった。この記事に出てくる政府首脳とは福田官房長官のことである。だが、前半部分は、正式な記者会見などでの発言ではなく、本人を囲んでの非正式な取材だったため、オブラートに包んで「政府首脳としているのである。これらに加えてもう一つ、「関係筋によると……」という言い方があるが、これは対象があいまいである。これは、たとえば自分の知り合いに聞いたことだったり、取材をしてはいても出所をはっきり知られては困るときの逃げ道的なときに使われるという。したがって、「関係筋によると」ではじまる記事やニュースは、語尾に断定表現は使われずに、ゆるい表現になっていることが多い。


東京書籍
「雑学大全2」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487801305