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国旗
【こっき】

雑学大全2社会 > 社会

世界各国の国旗は、その国の持つ歴史や主権、建国理念や文化、民族の誇り、国土の特徴、国がめざすものがモチーフとなってデザインされている。国旗には様々なものがあるが、旗の表と裏のデザイン異なる国はパラグアイだけである。ネパールのように三角形を二つ重ねたようなものや、正方形スイス国旗など、形がユニークな国旗はあるが、表裏でデザインが違う国旗はパラグアイだけだ。国章「五月の星」が入っているものが表で、紋章「フリギア(自由の)帽子とライオン」が入っているのが裏になる。上から赤、白、青三色の横ストライプの部分は表裏同じなので、白の部分の中央にある国章と紋章の部分だけが違っている。表の図柄は国章として国家の公式行事や独立記念日などに使用されるもので、裏の図柄は国庫の証印として普段使用されているという。この国旗は、一八五二年に議会で発表された国旗を反映して、一九八〇年代の終わりに政府の承認がされたもので、パラグアイでは当然、表と裏が違っているのがポピュラーなのであるが、どうして表裏が違う国旗になったのか、そのいきさつは明らかにされていない。ちなみに、日本の国旗の縦横比は二対三で、フランスやイタリアなど世界の大半と同じだが、アメリカは正式には一対一・九、イギリスは一対二、ドイツは三対五など異なるものがある。ニジェールのように、一一対二八などといった比率の国旗もある。しかし、オリンピックや国連など世界中の国が一堂に会する場合には、規格を統一し、縦横の比率が同じようにされた旗が使われている。


東京書籍
「雑学大全2」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487801305