家系図
【かけいず】
【雑学大全2】 学校じゃ教えてくれない?! > 歴史
大きな蔵のあるような何代も続いている家にならあるかもしれないのが、「家系図」だろう。子孫が明らかにされている限り、永遠に続いていくものだろうが、その長さが世界一としてギネスブックに認定されている人がいる。その人は中国儒学の祖・孔子。このほど二〇〇五年、その家系図が「世界一長い家系図」として認定されたという。イギリスのギネス・ワールドレコーズ社が、孔子のふるさとである中国山東省曲阜市の文物管理委員会へ世界記録の認定書を授与した。現在は八二代にわたって続いており、孔子家系図研究センターによると、中国だけでなく全世界に広がって、子孫が三〇〇万人以上いるという。そのうち海外在住者は五〇万人にもおよび、最も多い韓国には一〇万人、ついで多い順に、アメリカ、マレーシア、シンガポールなどとなっている。この発表を受けて、国際儒学連合会などでは、家系図の分野だけでなく、人類学、人口学、家族学の分野でも、それぞれ貴重な資料になるとして評価した。どのようにしてその末裔をたどっているのかというと、孔子の子孫はまず六〇系統に大別され、明の時代から六〇年に一度ずつ、補足がおこなわれてきたという。さらに一九九九年以降には、前述のセンターが孔姓の著名人らの協力も得て、家系図を書き足す作業に本格的に取り組んでいるという。孔子自身は、紀元前五五一?前四七九年の中国・春秋時代を生きた思想家。幼いときに父と死別し、苦難と貧困のなかに育った。倉庫番や家畜係などの低い地位から頭角をあらわし、五五歳になって宰相の職務代行などを任されるようになった。だが、その後も、三度も命の危険にさらされたり改革にも失敗し、辛酸をなめ続けた。思いかなわず六九歳のときに祖国に舞い戻り、その後は弟子の教育と研究に専念したという。かつての厳しい封建制度を支えたという理由で、二〇世紀はじめから批判の対象となった時代もあったが、近年は優れた教育者としての評価も高い。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全2」東京雑学研究会 |
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浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。 |
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