現金合併
【げんきんがっぺい】
【時事用語のABC】 時事用語アーカイブ > 経済
合併で消滅する会社の株主に現金を支給すること
企業間の吸収合併のさい、権利を失う消滅企業の株主に株式に代えて現金を支給することをいう。アメリカなどでは一般的な制度だが、日本の現行商法では認められていない。
いくつかの企業が合併するとき、比較的規模の大きなところが存続会社となって、他の会社を消滅させるという吸収合併の形式となることが多い。このとき、消滅会社の株主には存続会社の株式が分配される。
ところが、存続会社の株主にとってみれば、このような合併方式では株式保有比率の低下につながる。すなわち、企業に対する株主の支配力が弱まるわけで、合併を進める上での障害になっている。
現金合併が導入されると、消滅会社の株主は株式の代わりに現金を受け取る形で権利が守られる一方、存続会社の株主は従来通りの支配力を発揮できるというメリットが生まれる。そのため、産業構造の効率化につながる企業合併が促進されると期待されている。
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