暫定滑走路
【ざんていかっそうろ】
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成田空港にある滑走路のひとつ
成田空港の2番目の滑走路として、2002年4月18日に供用が始まった。全長2180メートルの規模は、国際線の離着陸にとっては短く、大型のジェット機では利用できないところが難点。
成田空港が開港された1978年からずっと使われてきたA滑走路(全長4000メートル)に続き、2002年4月18日から暫定平行滑走路の供用が始まった。当初の計画では、A滑走路と平行に2500メートルの滑走路を建設する予定だったが、滑走路の建設に反対する地元住民の抵抗で思うように用地が確保できず、建設位置をずらして2180メートルの暫定滑走路となった。
暫定滑走路の供用開始によって、これまで13万5000回だった成田空港の年間発着枠は、一挙に20万回まで拡大した。中国系の航空会社を中心に新規乗り入れが相次いでいる。1990年代から続いていた「満杯状態」は、ひとまず乗り切ることができそうだ。また、サッカーのワールドカップの開催で、日本にやってくる外国人観光客の増加に何とか間に合わせた。
滑走路の建設には地元住民の理解と協力が欠かせないが、航空機の離着陸の安全性を確保する観点から、十分な規模の滑走路が必要とされている。新東京国際空港公団は、当初計画していた2500メートルの平行滑走路の整備を目指している。さらに、将来は3本目となる横風用滑走路も供用したい考えのようだ。
▲新滑走路オープン(成田空港)
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