松風[正観寺丸宝]
【まつかぜ】
【全国五つ星の手土産】 九州・沖縄 > 熊本県
明治30年(1897)、野口カネが女手一つで、絶えていた店を復活。現在は三代目の野口征治郎さんが跡を継いでいる。代表銘菓の松風は、日本一薄い和菓子として名高いもので、南北朝時代にこの地を治めていた菊池一族が京都から熊本へ伝えたとされる。京都にも和風カステラの同名菓子があるが、菊池の松風は小さな短冊状の煎餅。長い年月をかけて次第に形が変化したといわれる。どちらもケシの実が使われているが、似て非なるものだ。砂糖ではなく甜菜糖を使っているのも大きな特徴。
製造工程は、小麦粉と甜菜糖、卵を混ぜ合わせて一晩熟成。その生地を極薄くシート状にのばして高温で7~8分焼き、焼き上がり1分以内のやわらかいうちに鋭い刃物で切って揃える。長年の職人技と集中力が必要な作業だ。完成品は1・2㎜の薄さ。噛むとぱりっとして豊かな風味が口中に広がる。
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【この辞典の書籍版説明】
「5つ星の手土産」岸 朝子/選 |
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料理記者歴50年の岸朝子が全国津々浦々の土産銘菓を,伝統,味,地元定着度,地元推奨度,全国的知名度などの観点から厳選して紹介する,まさに日本国民必携の永久保存版手みやげ大全。 |
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出版社:
全国五つ星の手土産[link] |