生姜糖[來間屋生姜糖本舗]
【しょうがとう】
【全国五つ星の手土産】 中国 > 島根県
創業は正徳5年(1715)。藩政時代にできた老舗の一軒だが、本店は松江ではなく江戸時代には片田舎だった平田にある。松江藩の奉行所に勤めた來間屋文左衛門が晩年、郷里のこの地に帰り、地元菓子の粗悪を嘆いて苦心の末に生み出したのが生姜糖だった。以来製法は一子相伝。江戸後期には将軍や藩主に献上して賞賛され、世に認められるようになる。
製法は今も昔と変わらない。ショウガの搾り汁に砂糖を溶かして炭火でじっくり煮詰め、銅板の型に流し込む。シンプルだが、火からおろすタイミングなど、伝統と鍛錬に培われた絶妙の感覚が、ほどよいかたさのざっくりとした食感と、くっきりとしたショウガの風味を導き出す。いちばんの特徴は、繊維が非常に細かく、煮ると完全に溶けてしかも香りが劣ることなく辛みも強い地元特産の出西生姜を使うこと。近年ではひと口サイズのものなども好評だ。
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【この辞典の書籍版説明】
「5つ星の手土産」岸 朝子/選 |
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料理記者歴50年の岸朝子が全国津々浦々の土産銘菓を,伝統,味,地元定着度,地元推奨度,全国的知名度などの観点から厳選して紹介する,まさに日本国民必携の永久保存版手みやげ大全。 |
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全国五つ星の手土産[link] |