薄小倉[桂月堂]
【うすおぐら】
【全国五つ星の手土産】 中国 > 島根県
松江に雅な文化をもたらした七代藩主松平治郷は、不昧公の名で知られる名君。その治世の時代、文化6年(1809)に創業した桂月堂は、不昧公が磨き上げた茶の湯文化に寄り添うように、上質な和菓子を作り続けてきた名舗だ。長い歴史に育まれ、代表的な銘菓がいくつか生まれたが、中でも自他共に認める名菓が薄小倉。大納言小豆を丁寧に炊き上げ、寒天と砂糖を煮詰めた錦玉を流し込んで表皮として、じっくり乾燥させた、一見金つばの逸品。透明な皮の中に貴石のように埋め込まれた小豆のたたずまいは風趣にあふれている。
また、落雁と粒入りの羊羹、求肥を三段重ねにした出雲三昧、紀州産の粒選り梅を丸ごと蜜漬けにし、やわらかな求肥で包んだかこい梅も代表銘菓の一つ。このほか、季節の生菓子をはじめ、古都松江にちなんだ上品な和菓子が揃うが、近年は欧風焼菓子も販売し好評だ。
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【この辞典の書籍版説明】
「5つ星の手土産」岸 朝子/選 |
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料理記者歴50年の岸朝子が全国津々浦々の土産銘菓を,伝統,味,地元定着度,地元推奨度,全国的知名度などの観点から厳選して紹介する,まさに日本国民必携の永久保存版手みやげ大全。 |
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全国五つ星の手土産[link] |