板おこし[二ツ井戸津の清]
【いたおこし】
【全国五つ星の手土産】 近畿 > 大阪府
現在は九代目の中村一三さんが当主を継ぐ二ツ井戸津の清は、宝暦2年(1752)創業の粟おこしの元祖。初代津乃國屋清兵衛が、米で作った板状のおこしを売り出したところ、大変な評判となり、一躍大坂名物となった。わざわざ米粒を砕き、当時の人々が見慣れた粟粒状にしたのが独自の工夫で、粟おこしの名もそこに由来している。当時は、粟おこしを作るために使う砂糖の消費量が瀬戸内海一を記録するほどの人気だったそうだ。また、粟おこしは保存がきくため、近年では南極越冬隊やK2登山隊、捕鯨船の食料として使われたという歴史もある。
代表銘菓の板おこしには、粟おこしのほか、岩のようにかたい岩おこし、ショウガ入りの生姜おこしの3種類がある。かりっとした食感とほのかな甘さが好評で昔ながらのファンも数多い。現代風にアレンジした、極上薄板おこしの浪花草紙も上品な味で人気がある。
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【この辞典の書籍版説明】
「5つ星の手土産」岸 朝子/選 |
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料理記者歴50年の岸朝子が全国津々浦々の土産銘菓を,伝統,味,地元定着度,地元推奨度,全国的知名度などの観点から厳選して紹介する,まさに日本国民必携の永久保存版手みやげ大全。 |
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全国五つ星の手土産[link] |