禅味道光庵
【ぜんみどうこうあん】
【東京-五つ星の蕎麦】 都内の名店88軒 > 荒川区
JR三河島駅周辺は、今も下町情緒を残す庶民的な地域。メイン道路から横道に入ると両側に民家が続く狭い路地が延び、まるで迷路のようだ。禅味道光庵は、この路地の一隅に建ち、暖簾と雑多に並べた看板が客を迎えている。
「そばは歯で噛むもの」。これが、店主の舘野辰三さんの持論だ。その言葉どおり、舘野さんの打つそばは細打ちと中太の十割で、しゃっきりとした歯ざわり。細打ち、中太は注文の際に選べる。さらに歯応えの強いそばさしは、幅約2㎝の平打ち。わさび醤油か塩で食べる人気の酒のつまみだ。
この店のもうひとつの看板メニューに手打ちうどんがある。もりやかけは一般的な太さだが、予約料理の鴨の浄饌(鴨鍋)、鴨の犂焼、鴨の石焼に付いてくるうどんは、厚さ約1㎝、幅1・5㎝ほど、長さ30㎝余りとユニークだ。各料理とも季節料理3~5品を加えたコースもある。店内は座敷中心の仕舞屋風で、囲炉裏を切ったテーブル席も1席用意されている。
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【この辞典の書籍版説明】
「東京 五つ星の蕎麦」見田盛夫/選 |
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並木藪蕎麦、巴町砂場、神田まつやなど伝統の技が味わえる名代の老舗から、進化し洗練された蕎麦でたちまち有名となった新鋭店まで、都内と近県の118の名店を料理批評家・見田盛夫が厳選。蕎麦の基礎知識や全国の名店217軒の情報も付いた、蕎麦好きのバイブル。 |
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出版社:
東京-五つ星の蕎麦[link] |