蕎亭 大黒屋
【きょうてい だいこくや】
【東京-五つ星の蕎麦】 都内の名店88軒 > 台東区
店主の菅野成雄さんは28歳のとき、そばの本で栃木県足利の一茶庵を知り、そのそばを食べて感動したという。それが菅野さんのそば職人としての腕を磨くきっかけとなり、神田にあった一茶庵で4年修業し、昭和52年に現在地のすぐ近くの柳通りに店を構えた。
だが、客足は少なく、また一から修業をと考え、週1回の店の休みを利用して群馬県太田まで14年ほど通い、一茶庵の創業者・片倉康雄氏の薫陶を受けた。「師匠からは素材のこと、粉の配分のこと、さらに道具にいたるまで、そばに関してのすべてを学びました」と、当時を振り返る菅野さん。
現在地に移ったのは昭和61年。2階にそばの道具が所狭しと置かれ、その一角で粉を挽き、そばを打つ。そばはせいろが基本で、あたたかいそばはない。「おいしいものをつくるために、よい素材を求める努力と、手間はおしみません」。こだわりではなく、店としてあたり前のことだという。
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【この辞典の書籍版説明】
「東京 五つ星の蕎麦」見田盛夫/選 |
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並木藪蕎麦、巴町砂場、神田まつやなど伝統の技が味わえる名代の老舗から、進化し洗練された蕎麦でたちまち有名となった新鋭店まで、都内と近県の118の名店を料理批評家・見田盛夫が厳選。蕎麦の基礎知識や全国の名店217軒の情報も付いた、蕎麦好きのバイブル。 |
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出版社:
東京-五つ星の蕎麦[link] |