▼タコは臆病だけれど間抜けではない
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【旬のうまい魚を知る本】 >
イタリアやスペインなどを除き、欧米ではタコを食べない。海の向こうでは悪魔と呼ばれたり、どん欲の権化、臆病、間抜けといわれ、いい印象は少しもない。臆病なのはそのとおり。見たとおりにむき出しの体だ。貝と違って身を守る殻もなければ、魚みたいなウロコもない。鋭い歯を持った魚に狙われたら、たまったものではない。昼は保護色で岩のあいだに隠れ、夜になったら動きだしてエビやカニをからめ取る。臆病だけれど、間抜けなんてとんでもない。
所変われば、タコの印象も変わる。わが日本ではけっして悪いイメージではない。全国に蛸薬師が散在するのも、古くからタコが親しまれていたからだ。タコには吸盤があり、そのため蛸薬師は吹き出物やいぼなどを取り除いてくれると信じられているのだ。またタコは目がいいことから、目の病にも効くとされる。
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【この辞典の書籍版説明】
「旬のうまい魚を知る本」東京書籍 |
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季節別旬魚の解説,全国地域別旬魚カレンダー,代表的漁港マップに加え,魚の構造や通の食べ方などのコラムも充実。鮨屋,レストランなどで魚を語れる人になるためのバイブル。 |
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