モンシロチョウ①
【東京雑学研究会編】
【雑学大全】 生物の不思議 > 昆虫
春の象徴ともいえるモンシロチョウが菜の花畑を飛ぶ姿は、のどかな風景そのものである。
さて、このモンシロチョウであるが、メスとオスはどうやって見分けたらいいのだろうか。実は、私たち人間はモンシロチョウのオスとメスをはっきり見分けることはできない。なのに、なぜチョウにはそれができるのだろうか。
モンシロチョウのオスは、さっさとメスを見つけては求愛をする。モンシロチョウの場合は、その求愛を受け入れるも、拒否するも、メスに選択権があるのだ。交尾を受け入れるメスは、オスが近づいていくと、羽を立てたままじっとしている。だが、すでに交尾が終わったメスは、羽を広げて尾を立て、交尾拒否の姿勢をとる。それでオスは諦めて、新たな相手を探す旅に出るわけだ。
それでは、オスは何を目印に、求めるメスの姿を探しているのだろうか。
実は、モンシロチョウには人間の目では区別できない識別が可能なのだ。チョウのメスの羽は、紫外線の反射で白く写り、反射しないオスの羽は黒く写る。この紫外線というのは、人間には見ることのできない波長である。だから、私たちには同じように白く見える羽でも、チョウにはちゃんとお目当てのメスがわかるようになっているのだ。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全」東京雑学研究会 |
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“働きバチは1日6時間しか働かない”,“下手な医者をなぜ「ヤブ」と呼ぶのか?”,“『浦島太郎』のカメはオスかメスか?”……のような知的好奇心そそる雑学の集大成。なんと全1000項目!! |
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