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マムシ
【東京雑学研究会編】

雑学大全生物の不思議 > 動物

日本各地の森林や竹やぶに生息し、猛毒を持つことで恐れられている毒ヘビが、マムシである
マムシの毒は、出血毒といわれ、人間の血管を破壊するものである。ほんの小さな噛み傷でも、そこから全身に毒が回ってしまう。毒は、毛細血管を通って、動脈・静脈に届き、その血管を破壊する。噛まれた部位から、体の中枢部に向かって、驚くほどの浮腫ができるが、これは体内で内出血が起きているということであり、水分も移動するため、血管内脱水となる。一刻も早い手当てが必要で、消毒、点滴、血清の投与が行われる
では、どこかでマムシ同士がバッタリ出会い、熾烈な噛み合いにでもなったら、どうなるのだろう。相手の毒にやられて、内出血を起こして死んでしまうのだろうか?
噛まれたマムシが死ぬことはない。一時的に脱力状態になるが、すぐに元どおりになるという。マムシは、マムシの毒に対する免疫を持っており、体内に血清が備わっているようなものである
マムシにかぎらず、同じ種類の毒ヘビならば、その毒に対する解毒作用を持つ酵素が体内にあるので、毒の影響を受けることはない。種類の異なる毒ヘビが噛み合った場合は、毒の種類によってケースバイケースであるどちらも平気か、どちらかが死ぬか、または両方が死ぬこともありえる。例外はコブラ同士の噛み合いで、お互いが相手の毒で倒れてしまうという。
余談であるが、一九六〇年代のアメリカ東部で、こんなデマが流れたことがある。
アメリカマムシガラガラヘビか、ともかく強烈な毒のあるヘビと、毒のない黒いヘビとの間に子どもが生まれた。それは、外見は無毒の黒いヘビだが、実は大変な毒を持っているというものである
近隣の住人はパニックに陥ったが、じきに沈静化した。毒ヘビと無毒のヘビは、染色体の数や構成に違いがあり、両者の間に子どもが生まれることは、ありえないのだという。


東京書籍
「雑学大全」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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サイズ: 26x19x4cm
発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487799473